Kiel Canalキール運河

世界三大運河の一つキール運河。バルト海から北海へ抜ける長さ約98㎞の運河です。大型客船は通航することが出来ず、限られた小型客船のみが通航可能な運河となっているため、キール運河を通航するクルーズは数は限られまた希少で人気のコースとなっています。キール運河の歴史や地図、おすすめコースをご紹介します。

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キール運河

パナマ運河、スエズ運河と並ぶ、世界三大運河の一つキール運河。ドイツ北西部シュレスビヒホルシュタイン州を横断する人工運河で北海とバルト海をつないでいます。ヘルゴランド湾のエルベ川河口付近から始まり、バルト海のキール湾に面した港湾都市キールへ向かう全長97㎞の運河です。

キール運河の全長は長さ約98km、幅約102m、水深約11mです。通航可能な船は全長235m、全幅32.5m、水面より上の高さが40m、喫水9.5mという制限が設けられ、全てのクルーズ客船が通航することが出来ません。特に高さ制限がある為、小型クルーズ客船でないと通航が難しい運河です。北海とバルト海の海面の間に高度差が少ないですが、潮の干満に対応するための閘門(こうもん)が運河の両端にあります。

運河の水門周辺は赤い屋根の建物もたくさん見えて賑やかな部分もありますが、全体的には農村で林や畑の中を通る運河です。時期によって両岸は菜の花の栽培畑が見えたり、林の中に白い花などが咲いています。橋も多く、渡し舟の船着場がたくさん見えてきます。キールというとドイツの軍港のイメージがありますが、左右に広がる緑の地や人々の生活、牛や馬などヨーロッパの牧歌的な風景が広がります。


キール運河

キール運河の歴史
最初に北海とバルト海を繋いだのは、アイダー運河 (Eiderkanal)と言われ、アイダー川を拡張し2つの海を結び、1784年に完成しました、この運河は幅29メートル、深さ3メートルしかなく、喫水の浅い船しか通航することが出来ませんでした。
そこで1887年、バルト海沿いの軍港キールと北海(エルベ川河口)に面したブルンスビュッテルとを結ぶ「キール運河」の建造され、1895年に完成しました。その後、1907年と1914年に2度の拡張工事を行い、スエズ運河、パナマ運河と並ぶ世界三大運河の一つに数えられる運河となりました。
1919年のヴェルサイユ条約で、この運河はドイツの主権下にはおかれるものの、すべての国の船に通航権が与えられましたが、ヒトラー政権が成立した1936年に破棄され、ドイツが閉鎖的に活用していました。現在はドイツではこの運河を国際運河として、広く世界各国に開放し、物流の交通網のみならず、観光としての「キール運河通航」を楽しむことが出来るようになっています。
全長はスエズ運河の193キロにこそ及びませんが、運河建設の際にはスエズ運河やパナマ運河は工事期間中、マラリアや黄熱病、コレラなどが蔓延し多くの犠牲者を出したそうですが、キール運河にあたっては、犠牲者はゼロだったそうです。これは、このエリアが比較的涼しい気候であることや、徹底した衛生管理が行われたからと言われています。


キール運河の場所
キール運河地図


キール運河運航シーズンと見どころ

クルーズ客船で通航するキール運河は北海やバルト海を巡るクルーズが運航される春から秋にかけて運航されます。ドイツ北部のバルト海に面し、キール運河の東端に位置する都市キールは運河の起点に位置し、毎年6月には世界最大のセーリングイベント、キール・ウィークが開かれます。

キール運河は運河幅が狭いので、船がすれ違う際、絶壁に手が届くような迫力と両岸に広がる牧歌的な風景を楽しむことが出来ます。5月ころであれば菜の花畑が広がり、岸から手を振ったり、自転車で船を追いかけてくる子供たち、そしてのんびり牧草を食している牛たちなどまさにはドイツ的な美しさを感じることが出来るでしょう。





キール運河通航イメージ







キール運河24時間ライブカメラ(Brunsbuettel Lock)






キール運河を通航する客船会社

ポナン
リージェント・セブンシーズ・クルーズ
ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション
シーボーン
シルバーシー・クルーズ
オーシャニアクルーズ
※年により運航しない場合もございます。





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