CRUISE TRAVEL ENGLISH CONVERSATIONクルーズスタイルあれこれ

世界に400隻あると言われている客船。クルーズにも様々なスタイルの客船があります。
その中で、真の豪華客船ラグジュアリーシップとはどんな船なのでしょうか?
スモール・ラグジュアリーシップ(小型船)の魅力、メガヨット・帆船タイプの魅力、
南極や北極といった極地を巡る探検エクスペディション・クルーズ、リバークルーズなど、
クルーズ客船タイプやスタイルごとの魅力をご案内します。

ラグジュアリークルーズの魅力

世界に400隻あるといわれる客船ですが、サービスレベルや料金などによって、上から「ラグジュアリー」「プレミアム」「カジュアル」という3つのクラスに分かれています。
ラグジュアリークラスは、1万総トン以下の小型船から、大きくてもせいぜい6万トン程度の客船が多く、昨今話題のメガシップ(10万総トン以上の大型客船)とは別の価値観で運航されていて、優雅に贅沢に船旅をお楽しみいただくことができます。

Point 01

乗客1.2~2人に対して乗組員1人の割合で対応するなど、パーソナルな行き届いたサービスが最大の魅力です。

Point 02

船内での食事やソフトドリンクはもちろん、アルコールや通常有料のスペシャリティ・レストランや船内チップなど、すべてが旅行代金に含まれたオールインクルーシブであることがほとんどです。

Point 03

お部屋もパブリックスペースも開放感のあるスペーシャスな設計。洗練されたインテリアに彩られた空間です。

Point 04

定期・定点クルーズではなく、ベストシーズンの海域に配船される出港日限定の長めのコースが多いのが特徴です。海象条件も安定していて、旬の季節に見合った寄港地観光をお楽しみいただけます。

Point 05

メガシップのような大がかりなショーは期待できませんが、教養講座や教室レッスンなどの質の高いレクチャー系が多く、落ち着いた雰囲気をお楽しみいただけます。

Point 06

夕食が2回制で、食事時間も座席も決められていることが多い大型客船に対して、スモールシップでは好きな時に好きな場所でお召し上がりいただける、フリーシーティング制を採用しています。
「いつでも、どこでも、誰とでも」気ままにお食事をお楽しみいただくことができるのも、スモールシップならではの魅力です。

スモール・ラグジュアリー/
ブティック・クラス客船の世界

スモール・ラグジュアリー客船とは、日本では、ラジュアリークラスの中でも4万トンクラス以下の客船を指し、贅沢な空間で最高のパーソナルサービスを提供する本物の豪華客船です。
また、1万総トン前後の小型船を更に「ブティック・クラス」と呼んで区別することもあります。日本人には、大型客船が豪華客船と思われがちですが、真のラグジュアリーは小型であることが条件となります。
洗練された船内スタッフの心からのおもてなしと美意識溢れ気品に満ちた船内の雰囲気の中で船旅を楽しめるということで、年々人気が高まっています。

Point 01

サービス・レーシオ(スタッフ一人がお世話するお客様の人数)が平均1.2~1.5名で、それぞれの嗜好とご要望に適った、きめ細かなサービスでおもてなしが最大の特徴です。

Point 02

大型客船では入港することができない小さな港を訪れることができるということも魅力の一つ。小さな入り江にも入湾してデッキからの美観を眺められたり、より街に近い港や小さな島にも寄港でき、陸上での移動が難しい街にも足を運ぶことができます。ゆとりあるスケジュールが新しい発見と出会いの喜びへと導きます。

︎ベニスでは景観保護ため、大型客船の入港が規制されてしまいました。サンマルコ広場を横目にゆっくりと進む感動の入港シーンをご覧いただけるのは、スモールシップだからこそ。ロンドンへのアクセスも大型客船だとサウザンプトンやドーバーとなってしまいますが、スモールシップならば、タワーブリッジもくぐり抜けロンドン塔近くの港など、より街に近い港に着岸することが可能です。

Point 03

スペース・レーシオ(お客様一人あたりのスペース)約70トンという贅沢な空間設計となっています。全室スイート・バルコニー付きをスタンダードとする客船も多く、究極の船旅をご満喫いただけます。

Point 04

チップもアルコールもシャトルバスも無料のオールインクルージブであることがほとんどです。追加代金がほとんど発生せず、サインレスでストレスフリーなクルーズライフをご満喫いただけます。

Point 05

華やかな空間でフルコースを提供するメイン・ダイニングをはじめ、コンセプトの異なるスペシャリティ・レストランでその日の気分でダイニングをお選びいただけます。質の高い食材にこだわった自慢の美食は、旅の時間をより印象的に演出します。

メガヨット・
帆船スタイルのススメ

ヨットというと日本では多くの方が、数人が乗れる小さめな帆船を想像するのではないでしょうか? しかし、海外ではヨットというとセレブが所有する豪華な船を言い、帆船とは異なります。ヨットの中でも、全長100ft(約33m)を超えるものを『メガヨット』、300ft(約91m)を超えるものを『ギガヨット』と言います。

メガヨット・スタイルの最大の持ち味は、小型ラグジュアリーの魅力に加えて、まるでその船のオーナーであるかのように、プライベート感覚あふれる船旅を楽しめることです。ポナンやリッツなどは、限られた人数のゲストそれぞれに、ラグジュアリーホテル同様の高いレベルのサービスと贅沢な時間と空間を提供します。

帆に風を受けて航行する、自然と一体になって冒険心を満たす、そんな大人の夢とロマンを叶えてくれるのが、帆船クルーズです!
マストに取り付けられた帆は、コンピューターで制御されており、風力、風向きなどを計算し、最適の広さで帆を張り、風力とエンジン動力のバランスを取りながら、快適なクルージングを提供してくれます。
青い海に真っ白な帆が映える美しい帆船にはクルーズ愛好家ならずとも目を奪われることでしょう。小型船ならではのプライベート感ときめ細かなサービスも魅力。クルーズ好き、旅好きの方にぜひお勧めしたいのが帆船クルーズです。

探検船/
ラグジュアリー・
エクスペディションの魅力

北極・南極、アマゾン川など手つかずの自然あふれる極地に上陸したり、野生動物の自然な生活の姿をすぐ近くで観察したり、毎日が新しい発見にあふれたアドベンチャークルーズです。上陸用・周遊用のゾディアックボート(強化ゴムボート)を備え、秘境の奥まで訪れます。歴史学者や生物学者などの専門家によるレクチャーも充実。知的好奇心を満たしてくれます。
船上ではオールインクルーシブのライフスタイルでゆったりくつろぎ、船長主催のカクテル・パーティなどもあり、クルーズらしい華やかなシーンも用意されています。上質な冒険旅行スタイルです。

リバー・クルーズの魅力

リバークルーズの醍醐味。それは、流れゆく美しい両岸の風景を屋上デッキでゆったりと眺める贅沢な時間です。

Point 01

揺れない・酔わないクルーズです

川なので当たり前ですがほとんど波やうねりがありません。船に乗っていることを忘れてしまうくらい穏やかなので、船酔いが心配という方クルーズ初心者の方でも安心して楽しめます。

Point 02

きめ細かいサービスと
アットホームのちょうど良さが魅力です

全体的に船の大きさは海のクルーズ客船より小さいことがほとんどです。 それゆえ他の乗客やクルーと顔見知りになりやすく、アットホームな環境で船内生活を楽しむことが出来ます。リバークルーズでは新鮮で旬な野菜やくだものなどを市場に買い出しに行きシェフに調理してもらったり、ラウンジで他の乗客と一緒にくつろいだりすることが出来ます。

Point 03

港から街の中心までが近く、
バスの移動が少ないです

乗り降りする桟橋は街のすぐそば。ですから、ほとんどの寄港地では降りたらすぐに徒歩で観光ができます!観光が終わった後、船に戻るのもラクラク。"船で用意される夕食を食べてから、もう一度夜の街歩き"なんてこともできます。

Point 04

フォーマルは不要です

わずらわしい服装の規定がないため、カジュアルな服装で一日過ごすことが出来ます。ドレスコードはありませんが、夕食時にはおしゃれをしている人が多いのでおしゃれ着があると便利です。

Point 05

終日航海が少ないため寄港地での
観光を満喫できます

海のクルーズには「終日航海日」という、一日ずっと海の上にいる日が設定されていることが多いのですが、リバークルーズはほぼ毎日どこかに寄港しますので寄港地観光を充実させたい人にはおすすめです。